外壁は雨風や強烈な日差しによる紫外線、暑さ寒さや、周囲の騒音などから建物やみなさんの生活を守ってくれる大切なものです。
また、建物の雰囲気、イメージを決定付ける大きな部分でもあるためメーカー各社さまざまな商品を揃えています。

　近年では窯業系（セメント）サイディングと金属系サイディング、セラミック系サイディング、樹脂系サイディングなどに分けられます。

　これらは工場で生産されるため品質にバラつきも無く耐火性、耐久性に優れ、色柄などデザインがとにかく豊富で比較的安価なため、多くの住宅の外壁として使用されている。

 

窯業系サイディング（ようぎょうけいさいでぃんぐ）

（特徴）

　セメント質の物質と繊維質の物質（木材等）を混ぜ合わせて成型した乾式工法の外壁材です。
　デザインが豊富でコンクリート風のものから塗り壁調、木肌調、タイル柄など多種多様です。
　また、近年では彫りの深い加工も可能になったためレンガ調、石造り調といった重厚感の高いものも登場してきています。

金属系サイディング

（特徴）

　成型、エンボス加工した鋼板に断熱材などを裏打ちした乾式工法の外壁材です。
　最近では耐久性のあるガルバリウム鋼板（亜鉛とアルミの合金）サイディングやアルミサイディングなどがあります。
　軽量なため耐震性に優れ、また、鋼板と裏打ち材の組み合わせにより断熱性、防火性にも優れたものがあります。 リフォームにも適しています。

　その他に裏打ち材がなく建物にあわせて鉄板を加工して取り付ける金属サイディングがあります。

【角スパン】
右写真のとおりシャープな外観でさまざまな建物にマッチする金属鋼板製外壁材です。
耐久性に優れ、種類も豊富に揃っています。
取り付けビスは表に出ないようになっているため施工後の見た目も綺麗に仕上がります。

【角波】
　下の写真は長尺角波の施工風景です。
　一般的な角波とは山と谷が逆に作られています。

 

樹脂系サイディング

（特徴）

　リフォーム用建材として開発された外壁材です。

　樹脂ポリマー製のため塩害・凍害・酸性雨に強く、軽量で施工性に優れ大がかりなメンテナンスも不要なので長期的に見ると経済的です。

　在来工法・２Ｘ４工法において防火認定も取得しており新築物件にも対応しています。

 

窯業系サイディングの金具止め工法

（特徴）

　直接外壁に釘などを打ち付けることなく設置することが可能なため外壁に傷を付けず、釘の頭もでないため見た目も綺麗に施工できます。

　また、写真1-1～1-3は胴打ちとの隙間が5mmの物を使っていますが、15mmの物もあり、この場合は胴打ちを打たず直接下地に打ちつけて施工するタイプです。

　軒下部分に取り付けた通気見切り縁の様子です。

　この後外壁を張ることにより軒下部分で外壁の内外の空気の通り道が確保されます。